紫イモやブルーベリーに含まれている色素成分のアントシアニンを加えると、ガン細胞の遺伝子が壊れて自殺(細胞が自殺することを、専門的にはアポトーシスといいます)してしまうことがわかりました。これはアントシアニンの中にあるアントシアニジンという成分の働きです。培養ガン細胞を用いた実験結果では、2~3割程度は抑制することができると考えられています。研究では、紫イモの皮の部分に多く含まれているものを使いましたが、じつはブルーベリーには、さらに大量のアントシアニンがあり、より強い機能が期待されています
アントシアニンを含む食品は、紫イモやブルーベリーのほかにもあります。たとえば、紫色の皮がついたサツマイモ、ブドウ、黒大豆などが、その代表でしょう。アントシアニンはいずれも皮の部分に多く含まれているので、これらの食品を取るときは皮も大切にしましょう。サツマイモなら薄くそいだ皮を油でサッと揚げてチップスなどにすると、おいしくいただけます。
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