糖質の過剰摂取で食後の高血糖が続けばインスリンが過剰に分泌され膵臓がダウンしてしまう

炭水化物はエネルギーのみに使用される。

糖質が過剰でインスリンの働きが低下してしまう

米やパン、メン類などの炭水化物に含まれている糖質は、筋肉や骨の原料にはならずエネルギー源としてのみ使われ、余ると中性脂肪として蓄えられます。今の日本人は、そうした糖質をとりすぎているにもかかわらず、運動量や日々の活動量は年々減少してエネルギーの消費が滞りがちになっています。

食後に血糖値が急上昇しても、血液中の余分な糖が中性脂肪に変わって皮下組織などの脂肪細胞にためられている間は問題はないのですが、肝臓と筋肉に中性脂肪がたまるようになると囲ったことになります。

肝臓に中性脂肪がたまつて脂肪肝になつたり、筋肉のT管に中性脂肪がつまったりすると、肝臓や筋肉に糖が取り込まれにくくなって血液中にだぶつくようになるのです。

すると、慢性的を高血糖に陥り、高い血糖値を下が指ためにインスリンが過剰に分泌されるようになります。この状態が続くと、すい臓のβ細胞がしだいに疲弊し、その結果、インスリンの分泌量が低下して糖尿病を招くのです。

糖質を制限しても体への害は全くなし

では、糖尿病を予防したり、改善したりするには、いつたいどうすればいいのでしょうか。答えは単純明快です。従来の低カロリー・低脂肪の糖尿病食から、糖質の摂取を制限する食事へと切り替えればいいのです。しかし、医師の中には「糖質を制限したら、低血糖を起こしたり脳の活動が低下したりして危険だ」と否定的な主張をする人が少なくありません。

確かに、すでに血糖降下薬やインスリン注射を用いて高い血糖値を下げている人が、突然、糖質の摂取をやめたら、低血糖を起こす恐れがあります。とはい、え、医師の適切な管理のもとで糖質を減らせば問題は全くないのです。

そもそも糖質は、必須栄養素(体内で合成できないため食品から補わなければならない栄養素)ではなく、肝臓と腎臓で中性脂肪の成分(グリセロール)とたんばく質からも作られるため(これを糖新生という)食品から糖質を摂取しなくても、通常、体内で不足する心配はありません。また、膨大なエネルギーを要する脳は、ブドウ糖のほかに脂肪酸から作られるケトン体をエネルギー源として使います。しかも、ブドウ糖よりもケトン体のほうが優先的に利用されるので、糖質の摂取を制限しても脳の働きが低下することはないのです。

こうしたことが知られるようになり、現在は、米国や英国でも糖質制限食が糖尿病の治療の選択肢に加えられています。

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