怒らない、起こらないためには
まず「怒りは心身にダメージを与えるもの、だから怒りたくない」という意識を持つことが基本です。
人はそのことを忘れ、つい怒ってしまいます。それでも怒りの初期の段階で「あ、私、怒りそうになっている」と冷静に察知すれば、自分の感情を客観視して、受け流すことができるもの。
怒りは火事と同じで、燃え上がると消すのは困難ですが、早期発見すれば消し止められるのです。そのためには怒りによって生じる体の変化に敏感になることが大切。
五感を使って体の変化をキャッチするのは、火事をすばやく発見し、消すことにつながります。
一方、怒りを感じて、「悪いのはあいつだ!」と他人を非難するのは、目の前の火事を消火しようとせずに、火事の原因を探すようなもの。そんなことをしているうちに丸焼けになってしまいます。他人ではなく、自分自身に日を向ける癖をつける。これこそが、怒りを防ぐコツなのです。
あれこれ自分に都合のいいように考えがちな頭と逢い、体は率直で正直です。頭では気づきにくい怒りの不快感にも、体はただちに反応して、さまざまなSOSを発します。下に挙げたようなサインを見逃さず、きちんと認識するようにすれば、怒りが早期発見できます。
「こんちくしょう」から「ありがとう」で人生が変わる | 現代人のストレス