怒りの感情コントロール
怒りは我慢しょうとした時点で、すでに心に生じているもの。外に出す出さないにかかわらず、ムカッとした感情がわけばそれは怒りであり、我慢しても発散したときと同様に心身に悪影響をもたらします。
怒りを無理に抑えると知らず知らずにストレスがたまって、あとになって爆発し、より大きなダメージを及ぼしてしまうことも。 とくに会社の上司など目上の相手に対する怒りは、出したくても出せないために、その場では我慢して、別の機会に陰口を言うといった発散のさせ方になりがちです。
そうした屈折した怒りはとりわけ善が大きく、性格をゆがめてしまったりすることにもつながりかねません。 せっかく怒るのを我慢しても、やはりダメージは残ってしまうものなのです。
どうして怒ってしまったんだろう?と後悔している頭の中では、そのときの状況を思い出しています。
これは、怒ったときのイメージをいわば再生する行為。怒りに駆られた自分の言動などがプレイバックされて、またいやな気分になると、怒りが再燃してしまいます。
つまり後悔することで、怒りの刺激が焼き増しされることになり、その刺激から、より怒りやすくなって、怒りを換り返してしまうのです。
そうならないためには、後悔という形でいやな気分を引きずらないようにし、「あのときは怒ってしまったけれど、もうしない」と、この先どうしたいのかだけを考えるようにしましょう。