怒りという感情について
他人の言葉や態度に「いらっ」としたり「むかっ」とするのは、いちばん多い怒りのパターンです。
自分の賂りは相手のせいだと考えがちです。でも「あんな言い方をするなんてひどい」と思う心の根底にあるのは、「自分はあんなことを言われる人間ではない」「自分はもっと大切に扱われるべき人間である」という自意識。
つまり「自分が不当に扱われた」と感じることが怒りの原因です。しかし、この「私は立派である」というのは、無意識に抱いている根拠のない思い込み。 自分を不快にする他人の言動から「本当は立派ではないのでは?」という疑問がわき、心がぐらつくと、それを否定して心の安定を得るために、「いやいや、相手が聞達っている。相手が悪い」と、相手に対して怒りを向けるのです。
なお、自分を取り巻く状況がうまくいっていない人ほど、自分は立派倭人問であると強く思い込もうとするため、怒りっぼくなるといえます。
人はだれでも自分自身に対する評価を、他人からの評価より高く見ています。自分のことをよく思いたいのは人間が持つ強い欲望です。ですから私たちは本当の自分の姿を認めたがりません。しかしながら他人は実際の姿でしか見てくれず、自己評価と他人から見た実像との落差に気づかされたときに、人は怒りを覚えます。
また、何かに失敗しそうなときなどに「私はもっとできる人間のはず」と、自分にイライラしてしまう場合もあります。 日常的に感じやすい感情「怒り」コントロールしにくい感情をどうやって調整したらいいでしょうか?