起動しないパソコンのハードディスクからデータを取り出す方法

起動しないからといって、リカバリCDなどで不用意にフォーマットすると大事なデータが消失します。

最初のアクションがとても重要

ハードディスク(以下、HD) にデータがあるかぎり、ウィンドウズが突然起動しないなどのトラブルが発生すると、ファイルも当然開いたり、移動などができなくなります。こんな時に焦ってリカバリ用CDなどを起動させて不用意にフォーマットなどを行ってしまうと、データが完全に消去されてしまいます。

ハードディスクにデータがある限り、かなりの確率でファイルが取り出せるのです。そこでここからは、起動しないパソコンからファイルを救出する方法について紹介します。救出するには3つの方法がありますが、MEやXPなど使っているウインドウズのOSの種類によってできることとできないことがあります。3つの方法というのは、次のとおりです。

  1. セーフモードでウインドウズを起動しデータをコピー。
  2.  Windowsが起動しない場合は「回復コンソール」を使う。回復コンソールが機能しない場合は、オンラインソフト(FLMTN)と起動ディスクを使う。
  3. 壊れたパソコンからハードディスクを取り外しほかのパソコンに接続する

まず、ウインドウズの調子が悪く、「セーフモード」なら起動するときは、 その状態でファイルをUSBメモリや外付けHD にコピーします。セーフモードで起動できなくてもまだ方法はあるので心配いりません。

起動を手助けする「回復コンソール」(ウィンドウズXP) を使って起フィルメンテ勤したり、「FLMTN」(ウィンドウズ98/Me) を使ってファイルを正常なドライブにコピーするという救出法が使えます。

さらに、まったく動作しないパソコンからハードディスクを抜き出し、正常なパソコンにデノータを移動する方法もあります。なお、救出術を行う際には起動ディスクなど必要な場合があるので事前に用意します。

【救出方法その1】セーフモードで起動ができた!

セーフモードを使っての起動方法

まずセーフモードの起動方法だが、電源を入れると同時に「F8」キーを押す。タイミングがあわなければ、いつもどおりWindowsが起動してしまうので、「F8」キーを連打する。XPではほぼ全モデルが「F8」キーによるボタン押すだけだが、中にはF5」や「Ctrl」、「Delete」の機種もあるので取り扱い説明書などで確認する。

説明書がなければグーグルなどで「○○(機種名) セーフモード」などの複合キーワードで検索をかけてみる。「Windows拡張オプションメニュー」が表示されたら矢印キーで[セーフモード]を選び、「Enter」キーを押すとログオン画面が表示される。

ログオン画面では通常の起動時と同じように自分のアカウントのアイコンをクリック。「デスクトップ」という警告画面が出るので[はい] を押す。四隅に「セーフモード」と善かれたデスクトップ画面が表示される。これでセーフモードでの起動が完了。

ちなみに「98/Me」といった従来のOSの場合、「Ctrl」キーをXPと同じ方法で何回か押す。使うキーは異なることもあるので説明書で要確認。98の場合は途中でキーボードの種類を選択する画面がある。起動できたFD に大切なデータをコピー。大容量のデータであれば「救出法3」で行うしか選択肢はない。

セーフモードで起動できればデータを保存

Windowsのトラブルがたいしたこな場合は、通常の状態で起動できなくても、「セーフモード」で立ち上がることが多々あります。セーフモードとは最小限必要なプログラムだけで起動する特殊な起動方法で、ウインドウズが起動できなかったり、動作が不安定なときに修復するために利用します。

セーフモードで起動すると画面の見ためが異なりますが、いつものようにファイル操作が可能です。XPの場合は外付けHDやUSBメモリ、CD-Rなどが焼ける光学ドライブが搭載されていれば、そこにファイルをコピーできます。

98/Meでは、コピー 先に利用できるのはFDのみ。大量の画像や映像データなどの大容量ファイルを救出するときは「救出法3」を利用します。ファイルが救出できたら「システムの復元」で正常だった時のシステム状態に戻します。

【救出方法その2】回復コンソールを使う

セーフモードでもウインドウズが起動しないときは、XPの修復ソフト「回復コンソール」を使います。このソフトはXPのセットアップCD (バージョンアップ版でも可能) から実行できるので、XPが起動しなくても使えます。ただし、メーカー製パソコンに添付されているリカバリCDでは使えません。メーカー製パソコンの場合は、XPが起動できる状態のときに、あらかじめインストールしておくことができます。

回復コンソールには、XPを起動するためのファイル修復やレジストリのバックアップなどの機能がありますが、ここでは起動ファイルの修復をする操作を紹介します。キーボードから特定の文字(コマンド) を入力する操作のため少し難解ですが、解鋭どおりに行えばXPが起動するために必要なファイルを修復できます。

※100%修復できるわけではありません。

【作業その1】セットアップCDから回復コンソールを起動

回復コンソールは、標準では組み込まれていないため、XPのセットアップCDから起動。起動方法はセットアップCDをセットしてすぐに「Press any key to boot from CD…」と表示されたらどのキーでもいいので押す。すると、セットアップの画面が表示されるので、「インストール済みのWindows XPを回復コンソールを使って修復するには、Rキーを押してください」と表示されるので「R」キーを押す。

次にキーボードの種類を指定。通常は「半角/全角」キーを押す。「よろしいですか?」の表示がでたら「Y」キーを押す。次にWindowsがインストールされているドライブを指定する。通常はCドライブを指定。最後に「Administrator」のパスワードを入力して「Enter」を押す。

【作業その2】起動時に必要な特殊ファイルを修復

回復コンソールでどのドライブにWindowsが入っているかなどの情報や、Windowsの種類を認識する「マスターブートレコード(MBR)」というファイルと起動時に読み込まれるプログラムがある「ブートセレクタ」という領域の修復を行う。ハードディスクドライブがインストールされていないなどのエラーが表示サレル場合は、ハードディスクの物理的な損傷になるので「救出法3」を試す。

マスターブートレコードの修復を実行するには、「C:¥Windows>」と表示されたあとに「fixmbr」と入力。「Enter」キーを押す。「新しいMBRを書き込みますか?」と表示されるので「Y」を選んで「Enter」。「新しいブートレコードは正しく書き込まれました」と表示されれたら完了。修復作業が終了したら「exit」と入力して「Enter」を押す。回復コンソールを終了して再起動すれば全て終了。

【救出方法その3】HDDを取り外して別のPCからデータを取り出す

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パソコンが全く起動しないような深刻な状況でも、ハードディスク(HDD)からデータを救出できる可能性はあります。パソコンは多くのパーツで構成されており、たとえばマザーボードやメモリなどの部品が故障しても、起動しなくなります。

データを保存しているHDDが故していなければ、HDDを取りはずして他のパソコンに接続することで、データを取り出せることもあります。ただし、HDDそのものが壊れている場合はこの方法でもデータを救い出すことはできません。まず、トラブルが発生したパソコンのケースを開いてHDDを取り出します。それを市販のHDDケースに収納し、「外付けHDD」化します。それをUSBやIEEEE1394で別のパソコンに接続することで、ファイルを取り出せるようになります。

この方法なら、元のパソコンでフォルダにパスワードをかけていても、中のファイルをパスワードの入力なしで取り出すことができます。また、Windows XPパソコンを複数のユーザーで使っている場合でもすべてのユーザーのファイルを取り出すことができます。ただし「NTFS」形式でフォーマットされたXPパソコンのHDDはウインドウズ98/Meパソコンで読み込めません。なお、パソコンのケースを開けて自分でHDDを取りはずした場合、その後のメーカーサポートを受けられないことがはとんどです。自己責任の範囲で行うようにします。

取り外したハードディスクからデータを移動するには専用ケースが必要

ハードディスクケースは、ハードディスクを接続するデータ転送用ケーブルと電源ケープルを備える。デスクトップは3.5 インチ、ノートでは2.5 インチと大きさに違いがあるが、最近では両方に対応した製品もある。

ノートPCの場合

電源を切り必ずバッテリをはずす。本体裏のフタをはずすとハードディスクが見える。パソコンとの連携はフイルム状の薄いケーブルでつながつているが、ケーブルの本体側は抜けてしまうとふたたび挿すのが非常に難しいので絶対に抜かないこと。

デスクトップPCの場合

パソコンの電源を切り電源ケーブルを抜いてからケースを開ける。IDEと電源ケーブルを抜いてドライバで固定ねじを外せば取り外せる。ハードディスクの端子部分やむき出しになっている基板には触れないこと。本体内は鋭利な部品もあるので十分注意。

外したハードディスクをケースに装着

取り外したHDDのIDEコネクタにハードディスクケースのケーブルを装着。向きに注意して装着する。電源ケーブルも同じように装着。ケースを閉じてACアダプタをつないで電源を入れる。ランプが点灯すればOK。

もう1台のパソコンにUSBで接続

USB端子を接続して電源を入れると自動的にドライバが読み込まれてリムーバブルディスクが追加される。これでドライブをコピーできる環境が整った。

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